楽しさの中に学びがある「プレイフルラーニング」とは

楽しく学ぶのではなく、楽しさの中にこそ学びが溢れている。

これが私が提唱する「プレイフルラーニング」の考えです。

一見「プレイフルラーニング」は子どもだけを対象にしたものと思われるかもしれませんが、実は大人にも共通して当てはまることだと考えています。

「プレイフル」とは、本気で課題に取り組み、自分が周りの世界を動かしている・創っている・コントロールしていると実感するときに感じる、あのワクワクドキドキする心の状態のことを指します。

つまり「プレイフル」な状態というのは、ただ楽しいだけではダメなんです。

1.真剣に向き合うこと、2.柔軟であること、3.協調のためのエンジン、4.実現できそうな予感にワクワクすること

私は、長年の研究の中でこのように「プレイフル」を4つの定義にまとめました。

楽しいことの中にこそ学びがあります。ただ、楽しいだけでなく本気で関わること。真剣に向き合い、夢中になって限界にチャレンジしていくことで初めてクリエイティビティは生まれてくるのです。
また、人はコミュニケーションを通じて学び、気づき、変化することが多いため、他者との関わりもとても重要です。プレイフルラーニングを実践する為には、人々が集い、共に楽しさを感じることができるような活動の場が必要だと考えています。

子どもはみんなプレイエンジニア

私は子どもがプレイフルになれる場を創り出すため、様々な実験的なワークショップを開いています。例えば「車」と「音」をテーマにしたワークショップでは、車を楽器に見立て、子どもたちが森で水の音、落ち葉の音などを採取。それをコンピューターに取り込み、車にセンサーを貼付けて楽器にし、みんなで演奏会を開きました。

また、BRICK3.0というブロックを使用したワークショップでは、自分の姿を映像で撮り、その姿をブロックで見立てて表現しました。ただ遊ぶだけでなく、映像などにより自分が遊んでいるところを少し俯瞰して見ることで、さらに広い視点で自分を見つめ直すことが出来るのです。

子どもは“プレイエンジニア”であり、興味がわけば遊びを創造することはもちろん、自らルールを作ってマネジメントする力、遊びを変化させていく力があり、遊びの中で自信やプレイセンスも磨かれていきます。

子どもの頃から、このような遊びに夢中になって試行錯誤する経験をしていくことは、将来大人になった時にも必ずよい影響を与えます。

プレイフルな発想方法(プレイフルシンキング)によって、今ある環境をいくらでもワクワクドキドキする場に変えることができる。
先行きの見えない、閉塞感のある社会だからこそ、子どもも大人も憧れに向かってチャレンジし続ける情熱的なプレイフル・ラーナーになって欲しいと願っています。

上田信行

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